スキー小林陵、不発26位…転戦続きで「疲れている」

 「ノルディックスキー・W杯ジャンプ男子個人」(11日、バルディフィエメ)

 小林陵侑(23)=土屋ホーム=は94・5メートル、99メートルの250・5点で26位と振るわなかった。カール・ガイガー(ドイツ)が104・5メートル、103・5メートルの294・6点で今季初、通算3勝目を挙げた。小林陵は2連覇を狙う個人総合でガイガーに抜かれ、2位に後退した。

 小林陵は2回とも集中力を欠いたように淡々と飛び、平凡な飛距離にとどまった。「何も考えられない。ずっと疲れている」。昨季は2桁順位が14位の1度だけで、20位台となると18年3月以来だ。個人総合争いを見据え、伝統のジャンプ週間前も一時帰国せず欧州でW杯を転戦。自らの選択を「吉と出るか凶と出るか」と話していたが、不安を抱える腰を含め、心身共に積み重なったダメージは大きいようだ。

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