トヨタ主将・姫野、悔しさにじませるも「声援すごく聞こえて力になった」
「ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機31-29トヨタ自動車」(12日、ヤマハスタジアム)
ラグビーのW杯日本大会後で初のシーズンとなる国内最高峰のトップリーグ(TL)が各地で開幕した。W杯で活躍した選手が所属チームに分かれてプレーし、この日は8試合で昨季開幕戦の約4割増となる合計11万6737人が詰め掛けた。
試合終了の笛が響くまでどちらが勝つかわからない展開に、大観衆のスタジアムは歓声と悲鳴が入り乱れた。2点差で敗れたトヨタ自動車のフランカー姫野主将は悔しさをにじませながらも、「声援がすごく聞こえて力になった」とW杯熱が冷めやらないファンの前でプレーできる喜びをかみしめた。
トヨタは序盤からヤマハ発動機のスクラムに苦しめられた。前半11分にスクラムから認定トライで先制されると、交代で入ったプロップ浅岡は追い上げムードの後半30分にスクラムでシンビンの反則を取られ、10分退場となった。
そんな中でも、W杯ニュージーランド主将でナンバー8のリードや王者南アフリカのFBルルーに大卒ルーキーと、新加入組が躍動した。今季は不祥事でチーム練習の再開が昨年11月と出遅れた。「今日は初めて試合に出る若い選手がたくさんいた。これから成長できる余地がある」と姫野。次戦は強敵パナソニック。チーム方針の一つである「カイゼン(改善)」で進化を証明する。