宇良が2連勝「ちょっとびびりました」も、柳田を引き落とす
「大相撲初場所・4日目」(15日、両国国技館)
2度の右膝手術から復活ロードを歩む元幕内、東序二段28枚目の宇良(27)=木瀬=が柳田(武蔵川)を引き落として無傷2連勝とした。低く当たって押し込むと、即座に引いて相手をはわせた。
「相手が前に出てたのであれを下から押してもね。圧力で勝って良かった」と、冷静に取り切った。相手は自身と同じレスリング出身。「いい体をしていてちょっとびびりました。でかいなと」と、笑わせた。
情報の少ない序二段戦。「みんな元気な相撲を取っているのでそれを見ると緊張する。初日より落ち着いているけど、やっぱり緊張する」と、まだまだ慣れない様子で話した。
宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。17年名古屋場所では東前頭4枚目まで上がり元横綱日馬富士から初の金星を挙げて男泣きした。
しかし、17年秋場所、土俵際、こらえた際、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術をへて6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。1年前の初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。長いリハビリを乗り越え先場所、5場所ぶりに復帰し6勝1敗と再出発した。