伊藤美誠 五輪ビデオ判定導入に「力強い」昨年の世界選手権で導入を要望

 「卓球・全日本選手権」(15日、丸善インテックアリーナ大阪)

 混合ダブルスは3連覇が懸かる森薗政崇(24)=BOBSON、伊藤美誠(19)=スターツ=組が4強入りを決めた。国際卓球連盟(ITTF)が前日までに東京五輪でのビデオ判定導入を正式に決め、昨年の世界選手権で導入を訴えていた伊藤は「力強い。試合に集中できる」と歓迎した。男子シングルスで小学6年の松島輝空(12)=木下グループ=は2回戦で森川瑞希(明大)を破り、小学生としては16年大会の張本智和以来となる勝利を挙げた。3回戦で敗退したが、同ジュニアの部はベスト8に進んだ。

 吉報が届いた。東京五輪でのビデオ判定導入が決定し、伊藤は「五輪で(ビデオ判定が)あるのはすごく力強い。相手と面と向かって戦える。とてもうれしいし、他の選手もうれしいと思う」ともろ手を挙げて歓迎した。

 英断の背景には伊藤自身が絡んだ“誤審騒動”もあった。昨年4月の世界選手権女子ダブルス決勝で、伊藤、早田ひな組が中国ペアと対戦した際に微妙な判定で得点を認められず、映像確認を求めたものの覆らなかった。日本協会は後日、ITTFに抗議するとともにビデオ判定導入を要望し、それが結実する形となった。

 ビデオ判定は、台の端に当たるエッジボール、サーブのレット(やり直し)などが対象で、主審の判定に不服がある選手は映像による確認を要求することができる。1試合に2度の権利が与えられ、抗議が実れば回数は減らない。

 同じラケット競技のテニスやバドミントンでは当たり前に実施されているだけに、ミリ単位を競う卓球でも導入が急務だった。「人の目では100%は難しい。ビデオ判定なら選手も納得いくし、試合自体に集中できる」。五輪3種目で金メダルを狙う日本女子のエースにとって、公明正大なジャッジは“追い風”でしかない。

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