上位苦しい初場所 横綱不在、かど番豪栄道4敗目、高安も黒星先行 遠藤は元気4勝目
「大相撲初場所・5日目」(16日、両国国技館)
序盤の5日目を終えて、上位陣が苦しい状況に追い込まれている。この日から横綱鶴竜(陸奥)が休場。かど番の大関豪栄道(境川)が4敗目を喫し、大関復帰を目指す関脇高安(田子ノ浦)も3敗目と黒星先行となった。
鶴竜はこの日、「左足関節炎で2週間の患部安静」との診断書を提出し、休場を届け出た。横綱白鵬(宮城野)に続く休場で、今場所は横綱不在となった。
かど番の豪栄道は隠岐の海(八角)に取り直しの末に敗れて4敗目。相手に流れを与えてしまい、土俵にはわされた。
10勝を挙げれば大関に復帰できる高安は突き押しを武器にする小結大栄翔(追手風)とぶつかり合ったが、相手を攻めきれずに反対に押し出され、序盤5日間で2勝3敗と黒星が先行した。
役力士の5日目終了時点での勝敗は以下の通り。
▽横綱 白鵬=4日目から休場(不戦敗含み1勝3敗)、鶴竜=5日目から休場(不戦敗含み1勝4敗)
▽大関 貴景勝4勝1敗、豪栄道1勝4敗
▽関脇 朝乃山3勝2敗、高安2勝3敗
▽小結 阿炎2勝3敗、大栄翔2勝3敗
一方で元気なのが遠藤(追手風)だ。この日は朝乃山(高砂)との注目力士同士の対決で、左のおっつけで相手に対抗するともろ差しを果たす。ためらわずに前に出て、寄り倒した。鶴竜、白鵬、豪栄道とあわせ、2横綱1大関1関脇からの勝利となった。
全勝は平幕の照強(伊勢ケ浜)、輝(高田川)、正代(時津風)の3人。大関の貴景勝(千賀ノ浦)は玉鷲(片男波)を突き落として1敗を守っている。