フィギュア・ユース五輪団体金に貢献アイスダンス“うたしん”「本当の五輪に出たい」
スイス・ローザンヌで開催されたユース五輪のフィギュアスケート混合団体でアイスダンスに出場し、最高得点でチームの金メダル獲得に貢献した吉田唄菜(岡山ク)西山真瑚(東京・目黒日大高)組が17日、羽田空港に帰国した。
表彰台を狙って臨んだ個人戦では6位に終わったが、団体戦で自己ベストの99・21点得点をマーク。ぴたりと息の合ったステップや、笑顔いっぱいの演技で会場を魅了した。吉田が「自信につながった」とはにかめば、西山も「後悔しないように頑張りたいと思っていた」とうなずいた。
五輪マークの入った金メダルをそろって首に提げ、「すごくうれしかった」と吉田。西山は「本当の五輪に出たいとより思った」と決意を新たにした。
アイスダンスは、男子シングルで活躍した高橋大輔が転向し、注目を集めているだけに「波に乗って、私たちも知ってもらいたい」と吉田。西山は「高橋さんはシングル男子を人気にした先駆者」とリスペクトしつつ「ついていけたら」と、ともにアイスダンスを盛り上げていくつもりだ。
“うたしん”の愛称でファンに親しまれるアイスダンス界のニューフェース。22年北京五輪の代表争いにも加わってきそうな予感だ。西山は「エレメンツの正確さが1つ武器。あとはスケートを楽しんでいる姿をジャッジやお客さんに見せられるのも強みなのかな」とアピールした。
まずは3月の世界ジュニア選手権(タリン)での10位以内を目標にしている。今大会を通して「レベルを落とさないように1個1個丁寧にやれば、得点も上がる。そこがちょっとずつ武器になってきた」(吉田)と自信も深まってきた様子だ。将来的には「大きな目標は世界でもトップのアイスダンサーになれたら」(西山)と掲げた。