美誠ヒヤリ 相手ラケットがあわや頭へ「ひなが気づいてくれて…」

女子ダブルス決勝で、芝田沙季(手前)のラケットが伊藤美誠の頭上を襲った(撮影・高部洋祐)
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 「卓球・全日本選手権」(18日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子ダブルス決勝が行われ、昨年の覇者、伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が、昨年準優勝の芝田沙季、大藤沙月(ミキハウス)を3-1(11-3、11-9、7-11、11-8)で下して、大会3連覇を果たした。伊藤はこれで今大会の混合ダブルス、女子ダブルスを制覇。女子シングルスは19日に準決勝と決勝が控えており、史上初の3年連続3冠へ王手をかけた。

 “みまひな”の絆で、突然のアクシデントにも動じることはなかった。第2ゲーム、伊藤、早田組が3-2とした場面で、芝田のラケットが手から離れて伊藤の頭付近へ勢いよく飛んだ。「ラケットが飛んできたことがわからなかった。ひなが気付いてくれて、避けられてよかった」と伊藤が振り返ったように、早田の瞬時の指摘でとっさに身をすくめて回避した。珍しい事態に観客もどよめいた。

 それでも、動揺することなく「芝田さんの手が心配だった。(その後は)しっかり切り替えて試合をすることができた」と、このゲームを制した。

 残る1冠へ向けて、19日の女子シングルス準決勝では“盟友”早田と直接対決する。伊藤は「自分から優勝をとりにいっているのでそこまで(重圧は)感じない。自分らしく出し切ることが目標」と力強く語っていた。

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