張本智和「内容は相手の方が上だった」昨年敗れた準決勝で崖っぷちから逆転勝利
「卓球・全日本選手権」(19日、丸善インテックアリーナ大阪)
男子シングルス準決勝が行われ、18年王者で東京五輪代表の張本智和(16)=木下グループ=は、インターハイ王者の戸上隼輔(18)=野田学園高=に4-3で競り勝ち、2年ぶりの王座奪還に王手を懸けた。試合後は、「内容は相手の方が上だった」と振り返り、前回大会の準決勝で敗退した苦い記憶が試合中もよぎったと明かした。
張本が大激戦を制した。第1ゲームを11-4で先取し快調な滑り出しを見せたが、そこから3ゲーム続けて落とし崖っぷちに。しかし、そこからは逆に3ゲーム連続で奪い取った。
張本は前回、準決勝で敗退しただけに「昨年と同じ展開で、また負けてしまうかと思ったが、同じ思いをするわけにはいかないと。内容は相手の方が上だったが、勝てて良かった。昨年の悔しさを何回も思い出した」と冷や汗をぬぐった。決勝に向けては「この試合以上に難しい試合になることを想定して、勝ち切りたい」と気を引き締めた。
戸上は、ダブルスで水谷隼(木下グループ)のペアを下し、シングルスでも準々決勝で丹羽孝希(スヴェンソン)を撃破。しかし、張本には敗れ、東京五輪代表3人を“総ナメ”することはできなかった。