トンプソン、近鉄全勝Vで有終飾る “サプライズ”GK決め大観衆沸かせた

 「ラグビー・トップチャレンジリーグ、近鉄74-0栗田工業」(19日、秩父宮ラグビー場)

 近鉄が栗田工業に74-0で圧勝した。今シーズン限りでの引退を表明している近鉄のロック、トンプソン・ルーク(38)が“サプライズ”ゴールキックを決めるなど、1万4599人が詰めかけたラグビーの聖地を沸かせた。フル出場で攻守に貢献した鉄人は最後は胴上げで3度舞い、全勝優勝を置き土産にグラウンドを去った。

 現役最終戦を大観衆の前で戦い抜いた。「今日は特別な日。チームが勝った、優勝した、それが一番大事」とトンプソン。自身はW杯時と変わらぬ気迫あふれるプレーを披露し、チームは完封&12トライ74得点の圧勝。全勝優勝で有終の美を飾った。

 後半31分、「ルーーーク!」というコールとともに“サプライズ”に観客が総立ちとなった。キッカーはトンプソン。チーム10本目のトライ後のコンバージョンゴールを決めた。ロックのマイケル・ストーバーク主将(27)は「引退する選手にゴールキックを与える伝統をもとにした」と、チーム一丸で花道を作った。最後のトライ後も再びキックに挑んで外したが、会場は大盛り上がりだった。

 日本代表、近鉄のジャージーを着られないことは「さみしい」。2004年に来日し、06年から15年間を近鉄で過ごした。日本代表では4大会連続W杯出場。トンプソンは「一緒にプレーした仲間、ファンのみなさん、家族に感謝。言葉にならない」としみじみと振り返った。

 ファンからは親しみを込めて「トモさん」の愛称で呼ばれる。引退後には、母国ニュージーランドで牧場を経営する夢がある。「新しいチャレンジ、楽しみだけど、緊張している」と希望を胸に第二の人生へ向かう。

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