高梨沙羅、次々抜かれ4位 5位以内キープもトップと大差「自分の方向性は明確」
「ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯」(19日、蔵王)
高梨沙羅(23)=クラレ=は92・5メートル、90・5メートルの合計206・9点で4位にとどまり、通算100度目の表彰台は持ち越しとなった。エバ・ピンケルニヒ(オーストリア)が1回目に最長不倒の99メートル、2回目も95メートルを飛び、226・5点で第5戦のW杯初優勝から3連勝。丸山希(明大)は12位、伊藤有希(土屋ホーム)は17位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は18位、岩渕香里(北野建設)は26位だった。小林諭果(CHINTAI)は2回目に進めず40位。
4位で迎えた高梨の2回目。90・5メートルを飛び、その時点でトップに立ったが後続のピンケルニヒら3人に次々と抜かれた。今季は助走姿勢が安定。スタートから踏み切るまでの流れがスムーズになり、個人第2戦以降は5位以内をキープできている。とはいえ、3連勝のピンケルニヒとは飛距離換算で約10メートルの大差がある。「自分の方向性は明確なものはある。そこに向け今はやるしかない」と話した。