大坂なおみ「ソーリー」強烈サーブでネット破壊…試合中断 連覇へ圧勝発進

 「テニス・全豪オープン」(20日、メルボルン)

 シングルス1回戦で女子は2連覇を狙う第3シードの大坂なおみ(22)=日清食品=が世界ランキング59位のマリエ・ブズコバ(チェコ)を6-2、6-4で下し、5年連続で初戦を突破した。男子は世界71位の西岡良仁(24)=ミキハウス=が40位のラスロ・ジェレ(セルビア)を6-4、3-6、6-2、7-6で破り、4年連続で2回戦に進出。女子で第8シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)や男子で第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が順当勝ちした。女子で日比野菜緒(ブラス)と男子で伊藤竜馬(北日本物産)の試合は雨天順延となった。

 難敵をストレートで撃破した大坂は、左手で小さくガッツポーズを作った。そして浮かべた確信の笑み-。昨季、世界ランキングのトップ10選手を3人倒した初対戦のブズコバを圧倒。「四大大会の1回戦で感じる緊張は他とは違う。まずは1週目をしっかり戦いたい」と言いつつも王者の貫禄を示した。

 威力を発揮したのは最速189キロを計測したサーブだ。7本のエースだけでなく、ファーストサーブで相手を押し込んだ。先にブレークされて迎えた第2セット第2ゲーム、デュースの場面では強烈な一撃でネットを破壊。中央部分を固定する金具が外れ、試合が中断するハプニングも「ソーリー」とつぶやくなど涼しい顔だ。

 前哨戦では進化が見られたフォア側へ動きながらの守備的なショットや、角度をつけて相手を崩す巧打が少なかった。修正点も多いが、第2セットは2-4から4ゲーム連取と集中力を発揮し、磨いてきたリターンや強打で押し切った。

 この日は父のレオナルド・フランソワさんがチーム席で応援。以前の四大大会では控室でモニター観戦していたが「(代役のときのように)観客席に父親がいるときは連勝が続くわね」と笑みがこぼれた。東京五輪で日本のエースと期待される大坂。新しい形で臨む四大大会が始まった。

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