大坂なおみ くせ者撃破!イライラも気持ち切り替えストレート勝ち
「テニス・全豪オープン」(22日、メルボルン)
女子シングルス2回戦で2連覇を狙う第3シードの大坂なおみ(22)=日清食品=は世界ランキング42位の鄭賽賽(中国)を6-2、6-4で下した。3年連続で進んだ3回戦で15歳のコリ・ガウフ(米国)と当たる。男子シングルス2回戦で西岡良仁(24)=ミキハウス=は第30シードのダニエル・エバンズ(英国)を破り、四大大会初の3回戦では昨年覇者で第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に挑戦する。伊藤竜馬(北日本物産)はジョコビッチに敗れた。
第2セットで喜怒哀楽の「大坂劇場」が始まりかけたが、冷静に幕を閉じ、ストレート勝ちで終わらせた。「第3セットをプレーしたくなかった。2020年はノードラマで」と笑みがこぼれた。
強風の中、相手はスライスやネットプレーなどを多用するくせ者の鄭賽賽。ミスを抑えた第1セットはほぼ狙い通りだったが、第2セットはサービスゲームを2度も破られた。
第3ゲームで長いラリーからミスしてブレークを許すと、投げつけたラケットを蹴飛ばした。「相手が乱そうとしてくることは分かっていたが、そのスケールが分かっていなかった」。下がり過ぎのプレーを反省し、「前へ出ろと自分に言い聞かせた」と修正。2-4から4ゲームを連取した。
得意のサーブでエースが0本。持ち味を発揮できなくても対処するすべがある。「タフな相手だった。勝てて良かった」。苦手意識があった技巧派との我慢比べを制し、精神面で成長した姿を見せつけた。