大坂が15歳に完敗 2連覇叶わず…「女王のメンタル持っていなかった」
「テニス・全豪オープン」(24日、メルボルン)
女子シングルス3回戦で2連覇を狙った第3シードの大坂なおみ(22)=日清食品=は世界ランキング67位で15歳のコリ・ガウフ(米国)に3-6、4-6で屈した。19年の全米オープン3回戦で下したが、2度目の対戦で雪辱を許した。男子シングルス3回戦で西岡良仁(ミキハウス)は19年覇者で第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に完敗。シングルスの日本勢は全て敗退した。
大坂は15歳のガウフの勢いにのまれ、1時間7分の完敗。2連覇は遠い夢に終わり「重圧を感じてしまった。私はまだ女王のメンタルを持っていなかった」と肩を落とした。
19年の全米オープンでは一蹴したが、この日はベースラインから下がらないガウフの力強さを増した返球に苦しみ、安定感が武器のバックハンドの精度を欠いた。相手のサーブにも押され、30本もミスが出る淡泊なラリーが目立ち「攻撃的にいきたかったが、全てがうまくいかない日だった」と嘆く。
19年の全豪オープンを初制覇した後、長いスランプに陥ったが、秋にはツアーで2大会連続優勝と復活し、精神的にも強くなっていたはずだった。「100パーセントのプレーじゃなくても勝つ選手になりたいし、それを求めている途中。まだ道のりは長い」。新コーチのフィセッテ氏と乗り込んだ初めての四大大会はあっけなく幕を閉じた。