松田、初Vの地元で“自分超え”決める ご褒美は五輪切符とお寿司
東京五輪代表の残り1枠を争うMGCファイナルチャレンジを兼ねる大阪国際女子マラソン(26日・長居陸上競技場発着)の招待選手記者会見が24日、大阪市内で行われた。18年大会で初マラソン初優勝を飾った松田瑞生(24)=ダイハツ=は自身の自己ベストを1秒上回る設定記録の2時間22分22秒突破に向け、並々ならぬ覚悟を口にした。リオデジャネイロ五輪代表のベテラン福士加代子(37)=ワコール=も、「競技人生を懸けて」ラストチャンスに挑む。
いつもよりもちょっぴり控えめなテンションが、このレースに懸ける覚悟を示していた。「陸上人生で一番走り込んできた。やり尽くした。このレースで最後でもいい。それぐらいの気持ちを込めて練習してきた。ラストランやと思ってぶつけたい」。底抜けの明るさは封印し、松田は言葉に力を込めた。
上位2人が五輪代表に決まったMGCでは、ちぐはぐなレースで4位に終わった。東京五輪に向けたラストチャンスに選んだのは、初マラソン初優勝の地でもある地元大阪。「初マラソンの時は後半一人旅で私への声援が多くて、マラソンの楽しさを知った」。設定記録である2時間22分22秒はMGC期間内で日本女子最速だった松田の2時間22分23秒をもとに設定された。「目標は自分を超えること。22秒を超えないと、何も出来ないまま終わっちゃう。タイムを出すしかない」と、“自分超え”に照準を定めた。
序盤から高速展開が予想される大一番。すべての“飢え”を爆発させる。「“お寿司大作戦”で。大好きだけど、生ものは危ないのでずっと我慢してきた。レースが終われば食べられる」。歓喜のゴールを駆け抜け、五輪切符もお寿司も、おいしくいただく。