ラグビー協会がコンプライアンス遵守徹底を通達 日大ラグビー部員が大麻所持で逮捕
日本ラグビー協会は27日、日大ラグビー部員が大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことを受け、公式ホームページで「コンプライアンス遵守徹底のお願い」との通達を出した。
昨年のW杯日本大会では、日本が史上初の8強入りを果たすなど空前の盛り上がりを見せた。今月開幕したトップリーグでも最多観客数を更新するなど、人気は持続している。それだけにそうした人気に水を差しかねない事件に「このような不祥事が発生したことを、ワールドカップ2019日本開催でラグビーの価値が広く認められていただけに大変残念に思っています」と憂慮。改めてコンプライアンス遵守の徹底を求めた。
通達では、コンプライアンスに関する学習や問題行為の有無についての確認、2018年4月に日本ラグビー界の自己浄化を果たすために開設した「インテグリティ相談窓口」の活用を呼びかけている。
日大ラグビー部員の樋口弘晃容疑者が18日夜、東京都渋谷区内の路上で大麻を所持した疑いで逮捕。20日には東京都稲城市のラグビー部の寮への家宅捜索が行われた。同部は21日に活動の無期限停止を日本ラグビー協会などに報告した。
薬物を巡っては、昨年もトップリーグ・トヨタ自動車の2人の元選手が麻薬取締法違反などで有罪判決を受けている。