ラマス日本代表HC コービー氏悼む「スペイン語で言葉を掛けてくれた」五輪コーチとして対戦
バスケットボール男子日本代表のフリオ・ラマス・ヘッドコーチ(HC=55)が28日、都内で取材に応じ、ヘリコプター墜落事故により26日(同27日)に41歳の若さで死去した元NBAレイカーズのコービー・ブライアント氏について「彼以上にバスケットボールを愛した人を私は見たことがない。最近で一番悪いニュース」などと悲しみを口にした。
ラマスHCは、母国アルゼンチン代表にコーチとして携わった08年北京五輪、12年ロンドン五輪とも準決勝でブライアント氏擁する米国代表と対戦。2大会とも敗れ、勝ち上がった米国が金メダルを獲得した。
「彼は常に世界を見ていた。試合が始まるファーストコンタクトでは、われわれの母国語であるスペイン語で言葉を掛けてくれた」などと当時を振り返り「他国の代表でも、それぞれの言葉を覚えたり、すごく(心が)広い方だった」と語った。
また「勝利のための衝動を常に持って行動していた。そして彼のみならず、自分のチームメートにも気持ちを伝染させ、一緒に勝利を目標にしてコートの中では全力を出していた」とその影響力の大きさにも言及した。
さらに「フィジカル面も、技術面も、色んな面で努力して、常に自分がナンバー1になりたいと努力し続けた結果、彼は唯一無二の選手になったんだと思う」と死を惜しんだ。
ブライアント氏がグローバル・アンバサダーを務めていた昨年9月のW杯(中国)では「常に新しい選手を見に来ていた」と言う。「色んなことに挑戦し、1つ1つに全身全霊でやっていた」と振り返った。
ブライアント氏はNBAレーカーズで1996年にデビュー。2015~16年シーズンまでプレーし、史上4位の通算3万3643得点を記録。99~2000年シーズンからの3連覇を含む計5度のリーグ優勝に貢献したスター選手。26日、複数の米メディアは米ロサンゼルス近郊で搭乗中のヘリコプターが墜落し死亡、13歳の娘ジアナさんも死亡したと報じた。