松島幸太朗が仏クレルモン・オーヴェルニュに移籍 今年5月 東京五輪より新たな道

 日本ラグビー協会は28日、昨秋W杯8強の日本代表WTB松島幸太朗(26)=サントリー=が、フランス1部リーグのASMクレルモン・オーヴェルニュに期限付きで移籍すると発表した。5月の今季トップリーグ終了後から22年6月まで。松島は後日あらためて会見する。

 松島はサントリーを通じて「2023年のフランスW杯に向け、更に成長するために『高いレベルそして強いクラブでやりたい』という気持ちと『自分が求められているところに行きたい』という思いがあり、そういった意味でクレルモンから非常に熱意が伝わってきたことが決め手となりました」と契約に至った経緯を説明した。

 「自分が持っているすべての能力を、歴史あるクレルモンという素晴らしいクラブで少しでも良い影響を与えられるようにやっていきたい」と決意も表明した。

 また自身の挑戦を受け入れてくれたサントリーへの感謝と共に「サントリーで残された時間、チームメンバーやスタッフと今シーズンの優勝に向けて、全力で取り組んでいきます」と有終の美を飾ることを誓った。

 W杯で“Wフェラーリ”を形成したWTB福岡堅樹(パナソニック)が東京五輪を見据えて7人制に移行した。松島も東京五輪出場への思いもあった。だが、18日のトップリーグNTTコミュニケーション戦(秩父宮)後、「堅樹から『7人制に来いよ』と言ってもらってくれている」と勧誘があったことを明かした上で「何を優先してやるかというところで、今のところは微妙という感じですね」と難しい状況であることを漏らしていた。

 松島はこれまでの海外リーグでのプレー経験は南半球のスーパーラグビーがある。15年にワラタス、16年にレベルス(ともにオーストラリア)、17、18年には日本チームのサンウルブズでプレーした。

 昨年のW杯前から、欧州移籍の目標を語っていた。プレーの幅を広げるため、欧州での武者修行を志していた。五輪という夢の舞台との難しい選択の中で、新天地でのプレーを、自らの成長の糧にする決断を下した。

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