松島に続け…ジョセフHC、海外移籍は「選手が成長するためにはいいこと」
日本ラグビー協会は29日、東京都内で15人制日本代表記者会見を行い、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)、藤井雄一郎強化委員長が出席。史上初の8強進出を果たした19年W杯日本大会を振り返り、23年W杯フランス大会に向けての展望を語った。
W杯ではWTBとして活躍した松島幸太朗(サントリー)が、5月からフランスリーグクレルモン・オーヴェルニュに移籍することが28日に発表された。ジョセフHCは松島に続いて、他の選手に対しても“海外進出のススメ”を説いた。
「昨晩、松島選手がフランスに行くというリリースがありましたが、私としては他の選手もそういう機会が、去年の成功を足がかりに出てくると思っています」と移籍決定の一報に喜びの声を上げた。
その理由として「適切な選手が適切なタイミングで機会を得て出ていくことは、その選手のスキルをさらに磨いて、自分が身を置いていたところとは違うコーチングの元で磨いていくことで素晴らしい選手がさらに成長するためにいいことだと思います」と話した。
日本代表強化に向けて、南半球の世界最高峰リーグ・スーパーラグビー(SR)に、日本チームサンウルブズが参戦。トップリーグのチームの枠を越えて代表クラスの強化にあたったことが、19年W杯成功の一因でもあった。サンウルブズは、今季限りでのSRからの除外が決まっている。
「昨年のW杯の成功はさまざまなプラスの要素をもたらしたと思いますが、その一方で課題も背負うことになったと思います。その1つがプレーヤーたちの要求というか、もっとやりたいという気持ちが芽生えており、選手たちへの需要も高まっているということです」とレベルの高い戦いの場に身を置くことの重要性を力説していた。