ナイキ厚底問題 英国メディア分かれる見解 焦点はピンク靴 世界陸連31日に調査報告

 男女のマラソン世界記録を誕生させるなど陸上長距離界を席巻しているナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」について、世界陸連の調査チームは31日に報告書を公表する。英国メディアによると、世界陸連はシューズについて一定の規制を設ける見込みだが、対象については各メディアで見解が分かれている。

 ガーディアン紙は29日、「物議を醸すナイキのヴェイパーフライは禁止を逃れるが、シューズのルールは厳しくなる」と題して報じ、「世界陸連はナイキのヴェイパーフライについて全面禁止を課すことはないとガーディアンは理解している」と、現在、市場を席巻しているピンク色のモデルなどが印象的な「ズームX ヴェイパーフライネクスト%」は禁止されないという見方を示した。また、東京五輪が終わるまで新たなシューズ技術の導入を一時停止し、ナイキと他社製品の利点を比較評価するプロジェクトを立ち上げるとしている。

 ただ、男子の世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が昨秋の非公式レースで、人類初の2時間切りとなる1時間59分40秒を出した際に履いていたプロトタイプの「アルファーフライ」については「検査のために世界陸連の専門家に提出されていない」とし、扱いは「不明」とした。

 一方で「デイリーメール」は、26日に「論争の的となっているヴェイパーフライは世界陸連によって禁止される予定」とし、「ズームX ヴェイパーフライネクスト%」も禁止される見込みとした。「テレグラフ」、「タイムズ」も同様の見立てをしている。

 「ロイター通信」は28日に「世界陸連は靴技術に関する規制を厳しくする」と報じた。世界陸連の「レクリエーションランナーは蛍光靴(ヴェイパーフライ)使用について影響は受けない。ただ、エリートスポーツとしては、許容範囲を明確にする必要がある」や、英大学教授がハイテクシューズについて「技術的ドーピング」と指摘し「世界陸連がその進歩を止めるために何もしなければ、アスリート間の競争ではなく、メーカー間の競争になる」というコメントを掲載している。

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