女子テニス・新星ケニン 世界1位バーティ撃破で下克上V王手!敵地勝利で謝罪も…
「テニス・全豪オープン」(30日、メルボルン)
女子シングルス準決勝で第14シードのソフィア・ケニン(21)=米国=と四大大会2勝のガルビネ・ムグルサ(スペイン)が勝ち、初制覇を懸けて2月1日の決勝で対戦することになった。男子シングルス準決勝では2年連続8度目の優勝を狙う第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2年ぶり7度目の頂点を目指す第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)を下し、決勝に進んだ。
女子テニス界にまた新星が台頭した。四大大会では昨年の全仏オープン4回戦進出が最高成績だったケニンが、世界ランキング1位の地元バーティを破って初の決勝進出。2セットとも先に握られたセットポイントの窮地をしのぎ、最高気温が40度近い酷暑の中、アウェーの戦いをはね返し「まずオーストラリアのファンに謝りたい。世界1位に勝ててうれしい」とおどけてみせた。
モスクワ出身で米国に渡り、5歳でテニスを始めた。フロリダ州を拠点に父との二人三脚で歩んできた姿は同世代の大坂(日清食品)とも重なる。観客席で見守る父の目には涙もあり、「父と私で夢見てきた場所に来られたことを誇りに思う」と喜びをかみしめた。