東京パラ除外危機の車いすバスケ 漫画で高い認知度 チケットも好調、大会に痛手も
国際パラリンピック委員会(IPC)は31日、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)がIPCの定めるアスリートのクラス分けに関するルールを遵守していないため、2020年東京パラリンピックの実施競技から除外する可能性を示唆した。IPCはIWBFに5月29日までにIPCが承認する行動計画を実施することを求めており、是正が進まない場合は東京大会から除外される可能性がある。
車いすバスケは、国民的人気を誇るバスケットボール漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さんが「リアル」という作品で題材にしている。この作品の人気もあり、日本国内での認知度も高い。チケットの抽選申し込みでも車いすテニスや陸上などと並んで人気競技となっており、仮に除外となれば、大会の盛り上がりに水を差しかねない痛手となる。
東京2020組織委員会も「大会準備やチケット販売が進み、大会に向けて準備しているアスリート、準備に関わってきた東京都や大会関係者、ボランティア、チケット購入者など競技を楽しみにしている方々も非常に多く、改善に向けたIWBFの早期アクションを期待します」と、コメントしている。