川内優輝「ルールに不明確な部分」厚底履いていないけど疑問吐露「シューズ問題うんざり」

 香川・丸亀国際ハーフマラソン(2月2日・Pikaraスタジアム発着)の招待選手による記者会見が1日、丸亀市内で行われた、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)、ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)らが意気込みを語った。

 川内は「調子はあまりよくなく厳しい状態だが、少しでも復調のきっかけつかみ、春のボストンなどへつながるレースをしたい」と不振脱出の起点と位置づけた。

 また、米スポーツ用品大手ナイキの「厚底」シューズ「ヴェイパーフライ(VF)」が、世界陸上競技連盟(世界陸連)から条件付きで認められたことについても言及。自身は同社のシューズを使用していないが、「ルールができたので選手は安心する。すでに履いている靴が、急にだめになって不利益をこうむることはないと思う」とナイキを使用している選手の思いを代弁した。

 一方で、今回発表された新ルールでは、4月30日以降は大会前に4カ月以上の市販期間を要し、店頭やインターネットで購入できない特注品は禁止、「医療上の理由」など以外でカスタマイズすることはできないなどとされている。川内は「医学的根拠といっても外反母趾(ぼし)とかはみんなあるし、足の長さはみんな違うのに、医師の診断書がいるのかとか、ナイキ以外のアスリートには重要になるのでは。自分は既製品とか古いのを足のサイズに合わせて大きさを変えているだけだけど、アシックスとかミズノとかプロトタイプ(商品化されていない試作品)の靴はどうなるのか」と疑問点も掲げた。

 また、「例えば、日本人がよく使う三村さんの靴が一番影響を受けるんじゃないか」と指摘。1月の大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生(ダイハツ)らが使用し、高橋尚子や野口みずきら五輪金メダリストも担当した名工の三村仁司氏が製作するシューズについても懸念を示した。「日本の技術力の象徴みたいな物が、一番被害をこうむるのかなと思った」と語った。

 「私はもともとプロトタイプを使っていなかったので影響はないが、ルールに不明確な部分がいくつか部分がある」と川内。「(選手は)シューズの問題でうんざりしているので、(不透明な部分を)はっきりしてもらって、アスリートの努力が認められるような本来の形に戻ってほしい」と現場の本音を口にしていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス