小林陵侑、3位で17勝目持ち越し 課題ハッキリ「入り方にぶれがある」
「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(2日、大倉山ジャンプ競技場)
小林陵侑(23)=土屋ホーム=は128・5メートル、132メートルの合計239・0点で3位だった。シュテファン・クラフト(オーストリア)が今季2勝目、通算18勝目を挙げた。1日の第17戦優勝の佐藤幸椰(雪印メグミルク)は16位。
小林陵は2回目に130メートルを越え、1回目の4位から順位を上げて表彰台に食い込んだ。しかし国内でのW杯初勝利に届かず、日本男子最多に並ぶ通算17勝目も持ち越し。昨季に続いて地元での白星を逃し「なかなか勝たせてくれないですね、大倉山は」としみじみと言った。
「スピードが出ていないのが一番気になっている」。通常は体が大きい方が助走速度が出やすいが、自分より身長が低いクラフトと比べ、1回目は時速0・5キロ、2回目は0・7キロも遅かった。結果的に勝ったクラフトとは飛距離換算で約16・5メートルの大差がついた。
宮平ヘッドコーチは「昨季はスタートした瞬間に(助走姿勢が)決まっていたが、今季は入り方がそのときによって違う。ぶれがある」と指摘する。表彰台は確保したが、日本での2戦では課題が見えた。