パナソニックが無傷4連勝 先制許すも…堀江奮闘で逆転「やることやれば大丈夫」
「ラグビー・トップリーグ、パナソニック51-17キヤノン」(2日、町田GIONスタジアム)
パナソニックと神戸製鋼が開幕からの連勝を4に伸ばした。パナソニックは前半3分に退場者を出し14人になりながらも、日本代表のフッカー堀江翔太(34)が途中出場で奮闘。51-17とキヤノンに逆転で圧勝した。神戸製鋼はNTTドコモに97-0で圧勝した。
77分間を14人で戦う大きな試練をパナソニックがはね返した。前半3分、主将で日本代表のフッカー坂手淳史(26)が相手の首付近に肘を入れる形となり、危険なプレーで退場。いきなり数的不利を強いられ先制を許す嫌なムードを変えたのは、同じく日本代表のフッカー堀江だった。
「やることやれば大丈夫。焦る必要はない」。同16分にスクラムを組む場面で投入されると、慌てたチームを落ち着かせた。
フィフティーンは1人少ないことを忘れさせるようなハードワークを見せ、相手を崩しきったトライを連発した。気づけば7トライ、51点を奪う圧勝劇で開幕4連勝を決めた。
人生初の一発退場だった坂手も「申し訳ない。チームには感謝」。今季、堀江は坂手に主将を譲り「メンタル的にも楽」と笑顔を見せる。今年の代表活動にも「もうおじさんですから」と消極的。これまでの重荷が外れ、パナソニックでのプレー一本に絞ったベテランの力が優勝への原動力になる。