復調気配の水谷隼に倉嶋監督も感嘆 4年ぶりに「いい試合を見た」リオ五輪思い起こす

 卓球男子日本代表の倉嶋洋介監督(43)が4日、今季ワールドツアー初戦となったドイツ・オープンから帰国した羽田空港で取材に応じた。男子シングルスで世界ランク6位の林ユン儒(台湾)に0-3から逆転勝ちするなど8強入りし、近年の不振から復調気配を見せた水谷隼(30)=木下グループ=について「4年ぶりに水谷らしい試合を見た」と銅メダルを獲得したリオ五輪のパフォーマンスに重ね合わせ、「ああ水谷は大丈夫だなと。安心した」と東京五輪に向けても期待感を口にした。

 水谷は東京五輪のシングルス代表からは落選し、団体戦と混合ダブルスでは代表入りしているものの、慢性的な腰痛などコンディションが不安視されていた。しかし、今季初の国際大会では不死鳥のごとくよみがえった。伊藤美誠との混合ダブルスでは準優勝。シングルスでも2回戦で台湾のエースに大逆転勝ちすると、準々決勝は敗れはしたものの世界ランク4位の林高遠(中国)に0-3の劣勢からフルゲームに持ち込む大熱戦を演じ、復活を予感させた。

 台から離れてラリーの応酬をする得意の形で点を取るなど、全盛期をほうふつさせるプレーに、倉嶋監督は「すごくいい集中力で、見ていて感動するような試合。ロビングで観客を沸かせて(会場を)味方につけるのが彼のプレースタイル。勝とうが負けようが、それ以上にうれしさがあった」と感慨深げ。本人にも「4年ぶりにお前のいい試合を見たよ」と伝えたといい、「0-3で負けていても(次のゲームの)1点目から声を出して、そういうのを見ていても『五輪に向けてやってやる』という気持ちを感じた。五輪に向けていいスタートを切った」と頼もしげに振り返った。

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