飛び込み・玉井、シンクロ五輪切符失敗… 本命高飛び込みで代表狙う

 「飛び込み・国際大会派遣選手選考会」(5日、東京辰巳国際水泳場)

 東京五輪最終予選となるW杯東京大会(4月・アクアティクスセンター)の選考会が行われ、日本男子史上最年少の五輪出場が懸かる玉井陸斗(13)は、伊熊扇李(せんり、15)=ともにJSS宝塚=と挑んだ男子シンクロ高飛び込みで352・89点にとどまり、全5組中最下位だった。1位は伊藤洸輝(日大)、村上和基(三重県体協)組。女子シンクロ板飛び込みの金戸凜(セントラルスポーツ)、安田舞(エリートアカデミー)組は2位で代表入りを逃した。榎本遼香(栃木DC)、宮本葉月(近大)組が1位でW杯出場をほぼ手中にした。

 19年4月の日本室内選手権男子高飛び込みで最年少優勝した玉井は、最下位に終わった。得意の個人種目に加えシンクロ高飛び込みでも五輪出場を目指したが、「横を気にしながら演技するのは難しい」と苦笑いで振り返った。

 身長147センチの玉井と165センチの伊熊の18センチ差コンビはタイミングがずれ、“シンクロ”できなかった。「簡単な技でも身長の差でずれが生じる」と敗因を語った。

 7日は本命種目の高飛び込み予選に出場予定。2位以内でW杯東京大会の代表がほぼ確実となり、W杯18位以内で日本男子最年少の五輪代表に内定する。「切り替えて、いつものような演技ができれば」と大事な一戦に気合を入れた。

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