八村の“先輩“、クリッパーズへ放出 米報道
八村塁(21)が所属するウィザーズはクリッパーズ、ニックスが絡む三角トレードでポイントガードのアイザイア・トーマス(30)をクリッパーズへ放出し、見返りにジェローム・ロビンソン(22)を獲得することで合意した、と6日(日本時間7日)、米スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。クリッパーズはニックスからマーカス・モリス(30)を獲得。ニックスはクリッパーズからモーリス・ハークレス(26)と来年のドラフト1巡目指名権を、ウィザーズからイスーフ・サーノン(20)を得るという。
トーマスは11年ドラフトでキングスから2巡目全体30位で指名されて、同年にNBAデビュー。その後はサンズをへて移籍したセルティックスで16-17年に平均28・9得点を記録し、2度目の球宴に出場するなど、一躍トッププレーヤーの仲間入りを果たした。しかし、その後はけがに苦しみ、出場機会は激減。キャバリアーズ、レイカーズなど、毎年のようにチームを渡り歩いていた。
昨オフにナゲッツからFAになり、ウィザーズと1年232万ドル(約2億5500万円)で合意。今季はここまで40試合に出場し、1試合平均12・2得点、3・7アシスト、3点シュート成功率41・3%をマークしている。
チーム内ではニックネームの「IT(アイティー)」で親しまれ、1年目の八村に自分のシューズを運ばせるなどして良好な関係を築いていた。八村も「日本にいるような先輩という感じですね。チームのことをすごく考えていて、ホテルの部屋が汚いとか文句ばっかり言ってるんですけど、すごいいいチームメートだと思います」とユーモアを交えて評していた。
ワシントン・ポスト紙はこの日、チームがナゲッツとのトレードでジョーダン・マクレー(28)と引き換えにシャバズ・ネイピアー(28)を獲得することで合意したと伝えた。
チームはここまで17勝32敗、東カンファレンス11位と苦戦中。プレーオフ圏内の8位マジックを4ゲーム差で追っている。