小平奈緒、W杯1000メートルV 理想的な展開に「一段上れた」
「スピードスケート・W杯」(7日、カルガリー)
女子1000メートルは小平奈緒(33)=相沢病院=が1分12秒65で制してW杯のこの種目で通算5勝とした。500メートルを含め31勝目。高木美帆(日体大助手)は1分12秒90で4位だった。男子は500メートルで新浜立也(高崎健康福祉大職)が34秒22で4位、松井大和(日大)が5位、村上右磨(高堂建設)は6位。
第一線で勝利を重ねてきた小平にとっても、「ターニングポイントとなるレース」だという。海外のW杯では2季ぶりとなる1000メートルでの勝利。思うように滑れていなかったシーズン前半から一転し、今後への展望が開けた。
有利とされる内側からスタートし、前半型のロシア選手を追った。今季は同走者が失格するなど相手に恵まれなかったが、年明け最初のレースは理想的な展開。200メートル、600メートルをトップのタイムで通過し勢いを失わず滑り切り「一段上れた」と勝利を表現した。
主戦場の500メートルでの世界記録樹立が大きな目標。北米の高地リンクで行われる今大会と来週の世界距離別選手権を、早い段階から意識してきた。「競い合っている仲間たちといいレースができれば、記録はおのずと付いてくる」と深めた自信を漂わせた。