八村塁“ダブルダブル”達成 復帰後初も後半失速は反省「波に乗れなかった」
「NBA、ウィザーズ99-106グリズリーズ」(9日、ワシントン)
ウィザーズの八村塁(22)は本拠地ワシントンでのグリズリーズ戦に先発して24分58秒プレーし12得点、11リバウンドで、2部門で2桁の数字を記録する「ダブルダブル」を達成した。グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(25)は途中出場して10分8秒で無得点、1リバウンドだった。2人が同時にコートに立つ機会はなく、試合はウィザーズが99-106で敗れた。日本人が所属する両チームの直接対決は昨年12月14日以来2度目となった。
復帰後3戦目で「ダブルダブル」を達成した八村は「試合には負けたけど、結果を出せたことは良かった」と一定の収穫を口にした。11リバウンドはチーム最多で、攻撃の継続が可能になるオフェンスリバウンドも三つとゴール下で力強い働きを続けた。
前半はシュートの感覚がさえた。第1クオーターに得意のジャンプシュートでこの試合の初得点をマークすると、2試合連続の3点シュートも沈めた。「出だしは良かった」と前半だけで2桁10点を挙げた。
精度を欠いたのは4点リードでコートに戻った第4クオーター。3本のフィールドゴールを放ったが全てリングに嫌われ、残り2分5秒から終了まではベンチで、チームの逆転負けを見届けるしかなかった。「チームも僕も、後半のところで波に乗れなかった」と悔しさをにじませた。
ブルックス監督は「ゴール下のシュートはもっと決められるはずだ。これからも練習を続けないと」と珍しく手厳しい言葉を口にした。およそ1カ月半の離脱から復帰し十分なプレーを見せてはいるが、辛口の評価は指揮官の期待の裏返しでもある。