小平奈緒が貫録V 女子500m女王返り咲き…世界記録を破れず「もっと高いレベルに」
「スピードスケート・世界距離別選手権」(14日、ソルトレークシティー)
女子500メートルで小平奈緒(33)=相沢病院=が36秒69で2度目の優勝を飾った。男子1万メートルは土屋良輔(メモリード)は日本新の12分55秒62で5位。
昨季連勝を止められた舞台で第一人者の力を示して頂点に返り咲いた。女子500メートルで36秒69は十分に好タイム。ただ、李相花(韓国)が13年に作った世界記録を破れず「ベストは尽くせた」と話す表情はさえなかった。
運もなかった。男女で転倒が相次ぎ、自身の出番は予定より大きく遅れた。最初の100メートルはトップの10秒34で通過したが「いつものリズムで入れなかった」。同走の実力者ボウ(米国)が13位に沈み、競り合う展開にもならなかった。
記録に関して「自然体」を強調して臨んだが、レース後は「500メートルは長い間記録が破られていない。もっと高いレベルに上がっていければ」と率直に言葉にした。「最速」の称号へ、思いを強めた2度目の大会制覇だった。