「競泳・コナミオープン」（１６日、東京辰巳国際水泳場）

　男子２００メートル個人メドレー決勝が行われ、午前中の予選で２分０秒７９の全体１位通過を果たした萩野公介（２５）＝ブリヂストン＝はで１分５９秒２３で２位だった。優勝は宮本一平（スウィン大宮）で、１分５９秒１１だった。

　予選後は「切り替えて、まずは１本１本やろうという気持ちでいます」と前を向いていた萩野。東京五輪代表選考会を兼ねた４月の日本選手権まで、あと約１カ月半。東京五輪出場のために最低限必要なタイムは派遣標準記録は１分５７秒９８で１秒２５の差がある。日本選手権の決勝で同タイムを切った上で、すでに代表に内定している瀬戸大也（ＡＮＡ）をのぞいた最上位に入る必要がある。

　レース後、萩野は「集中して臨んでこういう結果。最後のクロールで苦しくなってしまった。まず１本、苦しいながらも全力で頑張れた。本当に１本集中して全力で泳ごうということだけ考えてました」と振り返った。タイムについては「遅いけど、これが今の現状。じっくりと踏まえてやっていきたい」とした。

　このコナミオープンは、昨年大会で不本意な成績に終わり、不振による休養の引き金となった因縁の大会だった。１５日の４００メートル個人メドレー決勝では、自己ベストより約１４秒、派遣標準記録より約５秒遅い４分２０秒４２の４位。「悔しいし、情けない。（試合前に）怖くなってしまった」と心情を吐露していた。

　「望む結果ではなかったけど、一水泳選手ではあれたと思う。昨日は怖くなってしまったので。（今日は）競り負けたけど、それも水泳の醍醐味（だいごみ）。また頑張ります」と前向きな言葉も聞かれた。報道陣からはこの「怖さ」についても問われたが、「今日はわいてこなかった」と語った。

　２００メートル個人メドレーの日本記録は、自身が１６年４月に記録した１分５５秒０７。