桐生祥秀 シューズ問題で不満もらす 自身は市販なし特注品 発売「待つしかない」
陸上男子100メートル前日本記録保持者の桐生祥秀(24)=日本生命=が20日、オーストラリアの合宿に向け、出国前に成田空港で取材に応じた。使用シューズが現在の状況では東京五輪で規定外となることを受け「トップの選手ほど不利になる」と不満を口にした。
シューズ問題が桐生にも降りかかっている。陸上長距離界で新記録を次々に生み出した、ナイキの厚底シューズを巡る騒動。これを受け世界陸連は新ルールを設け、東京五輪で使用できるシューズは4カ月前までに市販されなければならなくなった。桐生のシューズはアシックスが開発した「ピンなし」の特注品。市販はされておらず、このままでは五輪本番でシューズの変更を余儀なくされる。念のため予備のシューズは用意しているが「(発売を)待つしかないですね」と苦笑いした。
合宿後は、オーストラリアで今季初戦として、100メートルと200メートルに出場する。「合宿の手応えを見つけていきたい」と意気込んだ。