新井千鶴がV 五輪切符確実!前回落選思い出し奮起

 「柔道・グランドスラムデュッセルドルフ大会」(22日、ドイツ)

 東京五輪代表選考会の一つとして行われ、女子70キロ級の新井千鶴(26)=三井住友海上、同63キロ級の田代未来(25)=コマツ=も優勝し、五輪代表は決定的。男子81キロ級の永瀬貴規(26)=旭化成=は初戦の2回戦で敗退した。今大会の結果を受け、27日の全日本柔道連盟強化委員会で五輪代表が協議される。

 新井が悲願の五輪切符を確実にした。3連覇を狙った昨年の世界選手権は3回戦敗退で、その後2大会は3位止まり。国際大会で優勝するのは昨年5月のGSバクー以来で「シンプルに金メダル(優勝)が欲しかった」と安ど感をにじませた。4年前の苦すぎる記憶を忘れたことはない。リオ五輪代表候補として最後まで競っていたものの、最終選考会で勝ち切れず落選。今回も最終盤で低迷していたが「何のために3年間やってきたんだと。必ず自分が(代表になる)という思いだけだった」と奮い立った。

 しっかり組んでから内股などの大技で投げ切る本格派。それ故に、海外勢から対策されると打開できないことが積年の課題だったが、この日の決勝は相手が不用意に膝立ちから立とうとした一瞬の隙を押しつぶして決着をつけた。以前なら無効だが、ルール改正でポイントになる。説明会で勉強を怠らず、「少ないチャンスをものにしたいと、練習していたことが出せた」。五輪で金メダルを獲るために必要な武器も身につけた。

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