力士会で関取の大半がマスク姿 白鵬「不思議な緊張感」
猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で大相撲の春場所が中止、無観客開催となる可能性が25日、出てきた。また尾車事業部長(元大関琴風)が力士会に出席し、握手などファンサービスの自粛を関取衆に指示した。
十両以上の力士で構成する力士会は関取の大半がマスク姿という異様な光景。感染防止にファンサービスの自粛要請など異例の通達に戸惑いは隠せない。
力士会会長の鶴竜(陸奥)は「外で何かを触ったらアルコール消毒。ファンの人とは握手、サインができない」と残念がった。
白鵬(宮城野)は「今までさまざまな問題を乗り越えてきたけどこれは目に見えないもの。不思議な緊張感で場所に臨む」話した。
人気小兵の炎鵬(宮城野)は「怖くはないけど、かかると大変。(無観客となれば)さみしいけど、どんな状況でもやるしかない」と、土俵にのみ集中。大阪出身の幕内勢(伊勢ノ海)は「怖いのは怖い。(ウイルスが)どんなものなのか分からないから。サインや握手を断れと言われても…」と険しい表情だった。