白鵬密着第9弾 地獄の「白鵬トレーニング」をドキュメンタリー番組で公開へ
「大相撲春場所」(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)
史上最多43度の優勝を誇る横綱白鵬(34)=宮城野=に密着したTBS系のドキュメント「新たな誕生日」が29日、午後3時に放送される。
2012年に第1回が始まり年1回シリーズは今年で第9弾。番組では昨年9月3日に日本国籍を取得した舞台裏に完全密着し、弟弟子・炎鵬を飛躍させた地獄の「白鵬トレーニング」を初公開する。
白鵬は将来親方になって弟子の指導をしたいと決意してから実際に日本国籍を取得するまで、日本とモンゴル、2つ国の間で揺れ続けた。その心の動きを、インタビュー映像で解き明かしていく。
日本国籍取得にいたる過程では、家族との絆やモンゴル人としての誇りなど、多くのものを手離さなければならなかったというエピソードも明かされる。
また白鵬自らスカウトし入門させた炎鵬が人気、実力ともに急上昇中。炎鵬を鍛え上げた白鵬トレーニングの全貌も明らかになる。
さらに白鵬を力士人生最大のケガから復活させた最先端の治療の様子や、相撲への愛があふれる「白鵬杯」、宿命のライバル・元横綱稀勢の里(現荒磯親方)との交流なども必見だ。
これまでのシリーズと同じく、番組のカギとなる部分のナレーションは白鵬本人が担当。ナレーション収録時に番組の映像を初めて見た白鵬関は「今年も色々なことがあったなと。まあ日本人になったという、ようやくそこにたどり着いたなという感じです」としみじみと語った。
印象に残った映像に関しては日本国籍取得を子どもたちにはじめて報告した場面を挙げ「なかなか普段はテレビでは映らないような場面ですが、子どもたちがあんなにしっかりと私のことを考えてくれていたんだな、と思って。帰って褒めてあげたいと思いました」と笑顔を見せていた。