大迫、自身の日本記録更新「不可能ではない」東京マラソン記者会見
東京マラソン(3月1日)の記者会見が28日、都内で行われた。東京五輪のマラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」に設定されている男子は、大迫傑(28)=ナイキ、設楽悠太(28)=ホンダ、井上大仁(27)=MHPS=らが意気込みを語った。
東京五輪のマラソン代表枠は3人で、昨年9月のMGCで中村匠吾(富士通)と服部勇馬(トヨタ自動車)が内定している。残り1枠は、MGCシリーズ期間に大迫がマークした日本記録2時間5分50秒を上回る記録を出した中から最速の選手が選ばれる。
会見で問われた目標タイムを「?」で表した大迫は、自身の日本記録更新について「練習の感じから見ても不可能ではない記録」と言う一方で「最近の流れから誰が来てもおかしくないと思う」と緊張感をにじませた。また、目標タイムを「2時間6分10秒」と書いた設楽は「一番難しい質問。あまりタイムを意識しないで走るタイプなので、最低でもこのタイムを超えられるように走りたい」と足元を見据えた。
井上は3人の中で最も速い「2時間4分30秒」と目標を掲げ「世界と戦う基準として頭に入れておくタイム」と2時間2、3分台の海外勢との争いを見据えていた。
東京五輪の残る男子選考レースは東京マラソンとびわ湖毎日マラソン(3月8日)の2レース。今大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一般ランナーは参加が中止されている。