元豪栄道の武隈親方に寝屋川市民栄誉賞「横綱を育てられれば最高」

 市民栄誉賞授与式に参加した武隈親方(左)。右は広瀬慶輔市長
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 「大相撲春場所」(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)

 初場所限りで引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)が28日、地元の大阪府寝屋川市役所を訪れ同市初の市民栄誉賞を授与された。広瀬慶輔市長から賞状を受け取り「大変名誉ある賞をいただいた。身に余る光栄。支えてくださった皆様に心から感謝」と感激した。

 授与式では深夜まで職員が自作した“豪栄道ムービー”を上映。親方本人も17年秋場所の初優勝の瞬間、寝屋川優勝パレードなど、感動場面に見入った。

 13年10月から就任した寝屋川市ふるさと大使はこの日をもって退任。今後は「年寄武隈の名に恥じぬよう精いっぱいやる」と、決意表明した。

 自身のような男気あふれる力士を育成することが目標。「我慢強くて男らしい力士を育てたい。横綱を育てられれば最高」と、自身を超える番付最高位の育成を夢見た。

 現役15年に幕を引き、親方として初めて戻ってきた故郷。「今まで寝屋川に戻ってくるとプレッシャーがあった。いい成績を残さないとというのがあったけど今は全くない。気楽です」と笑わせた。

 新型コロナウイルスの影響で寝屋川市の境川部屋も一般客には非公開。3月1日の理事会で春場所の開催可否が決まる。「力士は不安だろうけど、いつ場所が始まってもいいようにしてほしい。気の毒だけど世間的に自粛ムードだから」と、複雑な表情を浮かべた。

 現役引退を報告し、地元ファンと交流する自身のパーティーが3月1日に大阪市内で予定されていたが、延期となった。

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