東京五輪の開催是非 米有力紙も見解分かれる「中止、延期検討の必要」
新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、5カ月後に控える東京五輪の開催の是非を巡り、さまざまな見解が飛び交っている。
米経済誌の「Forbes」は「IOCはコロナウイルスによる東京五輪のキャンセルまたは延期を検討する必要があります」と題したコラムを掲載。「保健当局によればコロナウイルスは国際的に大混乱を引き起こし続けており、ほぼ確実に米国内でも蔓延するだろう」と警戒感を示し、日本ではさまざまなイベントや学校などの活動が停止している現状を踏まえ「20年夏季五輪はまだ5カ月先だが、IOCが延期やキャンセル、移転を考慮しないのはまったくの無謀」と指摘した。
一方で米紙「USA TODAY」は「東京五輪の運命について、パニックになるのは時期尚早」とし、「コロナウイルスは軽視されるべきではない」としつつも「まだ大会までは遠い。中止されるには、世界がパンデミックに陥る必要がある。2カ月前まではコロナウイルスについて知らなかったが、今は治療法についての臨床試験が中国と米国で進行している」と、状況改善の余地があるという見方を示した。