柔道の最終選考会中止も 無観客を前提に検討…中止の場合は丸山・一二三のみ試合か
全日本柔道連盟(全柔連)は28日、東京都文京区の講道館で常務理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪代表最終選考会となる全日本選抜体重別選手権(4月4、5日・福岡国際センター)は無観客開催を前提に、中止も含めて検討する方針を固めた。設置された対策委員会が3月6日に結論を出す見通し。
同選手権は丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(日体大)の新旧世界王者が激しく競り合う男子66キロ級だけが出場権を懸けている。柔道五輪代表は男女14階級のうち13階級で決定。全柔連の中里壮也専務理事によると、最終選考会が中止の場合は両者だけの選考試合の場を設ける意見も出ているという。
体重無差別で争う全日本選手権(4月29日・千葉ポートアリーナ)と全日本女子選手権(4月19日・横浜文化体育館)の対応も同時に決める。山下泰裕会長は「状況は刻一刻と変わっている。いろんなケースを想定しておくべきだと思っている」と述べた。
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そのほか新型コロナでの中止、延期の予定(28日)
◆ソフトボール 日本ソフトボール協会は3月5~15日に沖縄県読谷村で予定していた女子日本代表の強化合宿を中止すると発表した。
◆バレーボール 日本バレーボール協会は男女の日本代表の海外遠征を中止すると発表した。国内で合宿を行うべく調整しているという。男子代表は3月7~21日にイタリアやフランスなどの欧州、女子は14~22日に米国へ遠征する予定だった。
◆スポーツクライミング 日本山岳・スポーツクライミング協会は埼玉県加須市で3月7、8日に開催予定だったリード種目のジャパンカップを延期すると発表した。当初は無観客で実施する方針だったが、政府の大規模イベントの自粛要請を受けて判断した。
◆日本オリンピック委員会(JOC) 福島県広野町で3月7日に開催予定だった東日本大震災復興支援イベントの「オリンピックデー・フェスタ」を中止すると発表した。また、日本スポーツ協会は3月に行われる理事会などの会議を集まらずに、原則的に文書決議で行うことを明らかにした。