空手・西村拳 4強あと一歩もスランプ脱出へ手応え
「空手・プレミアリーグ・ザルツブルク大会」(28日、オーストリア)
組手男子75キロ級で東京五輪代表が確定している西村拳(チャンプ)は準々決勝でハンガリー選手に敗れて敗退した。女子55キロ級で宮原美穂(帝京大職)が3月1日の決勝に進出し、東京五輪代表となることが確定。同級の山田沙羅(大正大職)は3回戦でカザフスタン選手に敗退した。
最近の国際大会は3度のうち2度初戦で敗退していた西村は4強入りこそ逃したが「突きも蹴りも出ていた。ステップワーク、動きは良かった」と、スランプ脱出の手応えを感じ取った。
ハンガリー選手と対戦した準々決勝では終盤に上段蹴りで3-2とリードを奪った。だが、その後に「一瞬、技の選択をミスした」。突きを許して同点に追い付かれ、先制点を奪われていたため「先取」で敗れた。
昨年中に東京五輪代表を確定させ、五輪に向けた調整に集中している。「国を背負って闘っている状態で負けるのは反省すべき点」としつつ「前よりいい点が出ている。次回はもっと伸ばしていきたい」と話した。