大関とりの朝乃山“無観客の春場所”「イメージできない」

 日本相撲協会は1日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、8日に同会場で初日を迎える大相撲春場所を無観客で開催することを決定した。

 大関昇進が懸かる関脇朝乃山(26)=高砂=は「理事会で決まったことなので初日に向けて体を作って、15日間挑む気持ちを持っていきたい。応援してくださる方はテレビを見てくれていると思うので、自信を持っていくべき」と気持ちを新たにした。一方で観衆がいないという異質な空間を「イメージできない」と率直な感想も口にした。

 26歳の誕生日を迎えたこの日、錦戸部屋に出稽古し、14番取って13勝1敗と上々の“初日”だった。「飛躍の年にしたい。いろんな試練があるが立ち向かうだけ」と抱負を語り、期せずして訪れた「無観客」という試練に真っ向から挑む。

 前2場所で21勝を挙げており「三役3場所で計33勝」という昇進目安へ今場所12勝がノルマとなる。「非常に難易度は高い。甘くない。成功したら看板力士になる。下の力士に尊敬される力士になりたい」と力を込めた。

 新型コロナウイルスの感染リスクと隣り合わせの本場所となる。「協会員に一人でも(感染者が)出たら中止になる。自分としては外出を控え、手洗い、うがいをしっかりしたい」と予防に万全を期す。あらゆる困難に打ち勝ち、大関とりを成し遂げる。

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