自転車・五輪出場枠2つ目獲得へ 代表は新田祐大が有力か…正式決定は4月

 「自転車トラック・世界選手権」(29日、ベルリン)

 男子スプリントの新田祐大(34)と深谷知広(30)=いずれも日本競輪選手会=はともに準々決勝で敗退したが、日本の東京五輪出場枠1を獲得した。同種目の代表はケイリンの出場権もあるため、日本はケイリン2枠目を手にした。男子オムニアムの橋本英也(26)=同=は11位で五輪出場枠を獲得し、代表選出も確実。中村妃智(27)=日本写真判定=と古山稀絵(22)=日体大=組が出場した女子マディソンは15位で、五輪出場枠を獲得した。

 日本が男子スプリントで獲得した五輪出場枠はケイリンの2枠目となる。代表の正式決定は4月上旬。スプリントに出場した新田か深谷が選ばれる見通しだが、日本自転車競技連盟の選考基準は「ケイリン優先」を明記しており、実績からして新田が有利とみられる。

 新田は昨年の世界選手権ケイリン2位。今季のワールドカップ(W杯)第3戦でも決勝に進んだ。今大会のスプリント準々決勝(2月29日)ではケイリン覇者のラブレイセン(オランダ)に屈した。代表選考については「自分は待つ立場」とだけ話した。

 日本は発祥国としてケイリンの五輪金メダル獲得が最優先課題。中野浩一選手強化委員長(トラック種目)は人選について明言を避けたが「そんなに難しい問題ではない」と述べた。

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