空手・植草歩が五輪確定「勝つところでちゃんと勝てた」
「空手・プレミアリーグ・ザルツブルク大会」(29日、オーストリア)
組手女子68キロ超級の植草歩(JAL)が、東京五輪の女子61キロ超級の日本代表になることが確定した。空手では6人目、組手女子では2人目の代表確定。女子61キロ級の染谷真有美(茨城県職)は敗者復活戦で敗れた。
東京五輪代表を確定させた植草は「勝つところでちゃんと勝てたことが(五輪ランキングの)ポイントの蓄積になった。ほっとしているのが一番」と安堵(あんど)の表情だった。
68キロ超級の自分の試合の前に、代表を争っていた68キロ級の染谷香が敗退し代表確定。「少し安心しながら試合運びはできた」と余裕を持って臨むと、最初の2戦は突きを武器に勝ち上がった。
だが、ドイツ選手との準々決勝では後手に回り同点のまま終了し、相手の「先取」で敗退。「もっと早く勝てる展開にしていかなかったのが反省点」と話した。
28歳で一つ年上の染谷香のことを「高校時代から憧れていた」という植草は「きちんと五輪で優勝する実力を兼ね備え、先輩に『植草が出て本当に良かった』と思ってもらえるような試合をしたい」と決意を新たにした。