東京マラソン縮小開催 五輪開催への効果は?海外報道は異様さ心配

 「東京マラソン」(1日、東京都庁~東京駅前)

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた政府方針が示され、大規模のスポーツ、文化イベントが中止、延期ととなる中での開催。ウイルスの拡大の影響を受けて約3万8000人が走るはずだった一般参加を中止、エリートの部の約200人のみと規模を縮小された。日本陸連、東京マラソン財団ともに沿道での観戦自粛を求めていたため、例年なら100万人が詰めかける沿道での観戦者は、7万2000人と約10分の1に止まった。

 5カ月後に控えた東京五輪に対して、開催の是非が問われる中、感染拡大阻止をするための措置だったが、国際世論に対しては逆効果となる可能性も出てきた。ロイター通信は「群衆のない日本のスポーツ」と題し、3万5000人以上が走った過去大会と、今年の大会のスタート風景の写真を並べ、東京マラソンの様子を特集した。観客の1人の「いつもなら息ができないほど人がいるが、今年は20%ぐらいかもしれない。東京五輪が同じようなら、それは悲しい光景になる」というコメントを掲載。「五輪の前触れになるのでは」という懸念を取り上げた。

 米CNNも「通常は歩道を埋め尽くすような歓声はなかった。エネルギッシュな雰囲気はどこにもなかった」と、日本最大のマラソンイベントの変わり果てた姿を報じた。担当記者は自身のツイッターで「通常はお祭り騒ぎのカラフルなイベントが、空いている通りにエリートランナー300人と600人のボランティアだけに。これは東京2020オリンピックのプレビューですか?」と、伝え、異様な風景を5カ月後の夢舞台と重ねて心配していた。

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