相撲協会がタクシー代負担 若い衆も電車は使わないよう指示 春場所
「大相撲春場所」(8日初日、エディオンアリーナ大阪)
春場所の無観客開催が決まったことを受け、2日、大阪市内で師匠会が開かれ、協会執行部から、前例のない事態への対応や注意に関し、部屋持ちの師匠に説明があった。
感染予防のためバスや電車など公共交通機関の使用は避けるよう指示。当初は部屋へ送迎バスを準備する予定だったが、部屋は関西各地に点在し、場所入りの時間も力士の番付によって違う。そのため、若い衆もタクシーで場所入りし、その運賃を協会が負担する案が示された。
各師匠からは「千秋楽の打ち上げパーティーはどうしたらいいのか」、「(新弟子の)卒業式には帰したらいいのか」など質問があった。詳細は6日の理事会でまとめ、その後の年寄総会で決定事項が報告される。
また協会員は毎朝、検温し37・5度以上なら休場となる。休場には通常、診断書が必要になるが、今場所、発熱に関しては協会側の裁量で休場を認める考え。協会員に新型コロナウイルス感染者が出た場合、原則、場所の打ち切りとなるだけに、発熱には細心の注意で対応していく。