1大関の貴景勝、稽古は順調 史上初の無観客も「やること変わらない」
「大相撲春場所」(8日初日、エディオンアリーナ大阪)
38年ぶりの1大関として臨む貴景勝(23)=千賀ノ浦=は3日、大阪府東大阪市の部屋での稽古で順調な調整ぶりを見せた。新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の無観客開催となった本場所へ「やるべきことは変わらない」と泰然と語った。
じっくりと体をほぐした後で同部屋の平幕隆の勝と計10番、相撲を取り、7勝3敗と力を示した。左のおっつけを効かせて攻める場面もあり「いろんなことを想定しながらやっていかないと」と充実した様子だった。
ファンの声援がない今場所は、普段と異なる難しさも予想される。「やると決まったからには一生懸命やるしかない。テレビで見てくださっている方がいる。いい相撲を見せられるようにしたい」と闘志を込めた。