フィギュア・鍵山優真2位 SP1位も痛恨…ジャンプでミス
「フィギュアスケート・世界ジュニア選手権」(6日、タリン)
男子は冬季ユース五輪王者でショートプログラム(SP)1位だった鍵山優真(16)=神奈川・星槎国際高横浜=がフリー5位にとどまり、合計231・75点で2位となった。同種目で日本勢の表彰台は5年ぶり。2019年12月のジュニアGPファイナル覇者でSP5位の佐藤駿(埼玉栄高)がフリー6位となり、221・62点で6位。鍵山と佐藤の順位合計が「13」以内となり、日本勢は来年の出場枠で最大3枠を確保した。アンドレイ・モザレフ(ロシア)が245・09点で初制覇した。
フリーの演技を終えると思わず両手で顔を覆った。SP1位で迎えた鍵山は高得点を稼げるジャンプで手痛いミス。日本男子で2015年大会の宇野(トヨタ自動車)以来6人目の頂点には届かず「SPが良かっただけにもったいないことをしてしまった」と嘆いた。
最終組の1番手で滑った佐藤がジャンプでミスを重ねた姿をモニターで見て「表情から緊張感が伝わってきた」。連鎖反応したように冒頭の4回転トーループは回転不足で転倒。SPで決めた課題のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も1回転半になるなど、2度とも成功できなかった。
佐藤とともに来季はシニア転向。22年北京五輪を見据え、さらにレベルアップに励む。16歳の大器は「この悔しさを一生忘れず、来季につなげていきたい」と誓った。