瀬古利彦リーダー、快走の一山に感激「この走りをすれば世界に通用する」
「名古屋ウィメンズマラソン」(8日、ナゴヤドーム発着)
一山麻緒(ワコール)が条件タイムを破る2時間20分29秒で優勝し、東京五輪女子マラソン代表の3人目に入った。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「世界に通用する」と快走を喜んだ。
30キロ地点を過ぎてから先頭集団を一気に突き放す狙い通りのレースで、目標タイムもクリアする強い走りを一山は見せた。瀬古リーダーは「よく走ってくれた。本当に素晴らしい走りだった」と絶賛し、「この走りをすれば世界に通用すると思う。元々、能力が高いと思っていたが、これほど力がついたのには驚いた」と語った。
昨年の東京マラソンでは、日本人1位に入ったものの、タイムは2時間24分33秒で、全体7位だった。瀬古リーダーはこの時のことを「去年の東京マラソンの冷たい雨が彼女の経験になったなと。全然(今日は)大丈夫と思ってスタートしたんじゃないか。五輪でも期待したい」と分析した。
さらに、「今日、いいコンディションなら2時間20分、切っていたと思う。将来、日本記録(野口みずきの2時間19分12秒)を狙う1番手だと思う」と太鼓判を押した。