ボクシング・岡沢セオン、五輪出場決められず 0-5の判定…準々決勝の壁に涙

 「ボクシング・東京五輪アジア・オセアニア予選」(8日、アンマン)

 勝てば五輪出場決定だった男子ウエルター級の岡沢セオン(24)=鹿児島県体協=は準々決勝でクリシャン・ビカス(インド)に0-5の判定で敗れ、9日以降の5位決定トーナメントに回った。今予選で同級の五輪出場枠は5。

 僅差が積み重なった結果は0-5の判定。岡沢は結果を聞く前から相手をたたえるように拍手を送った。五輪出場へ固い決意で臨んだ準々決勝で壁にぶつかった。

 ビカスはリオデジャネイロ五輪ミドル級ベスト8の実力者。プロも経験した格上に1回は右リードブローで対抗し、2-3と遜色のない内容だった。しかし、2回は効果的な有効打が少なくジャッジ5人全員が相手を支持。敗色濃厚の展開で最終ラウンドは苦手の打ち合いに挑んだが、劣勢をはね返せなかった。

 明るいサウスポーが涙を流し「すみません」と頭を下げ、報道陣の問いかけに立ち止まることができなかった。この予選で振るわない日本男子の期待を背負っていただけに失意は大きい。

 小山田コーチは「まだ可能性は残っている。切り替えるしかない」と背中を押す。5位決定トーナメントを勝ち抜き、自力で五輪出場権獲得という道は残っている。

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