マラソンの名古屋ウィメンズから一夜明けた９日、３０キロ過ぎに棄権した福士加代子（３７）＝ワコール＝が名古屋市内で取材に応じ、進退へ揺れる胸中を明らかにした。

　３０キロ過ぎで棄権し、マラソンでの五輪２大会連続出場が消えた福士加代子（３７）は取材に対応した。低体温症とみられる症状で無念のリタイアとなったが、後輩の一山が五輪切符を手にし「正直うれしい」と笑顔。「やっぱ、速えーやつはかっこいいな」と称賛した。

　今月２５日には３８歳。進退は「とりあえず休んで、これからどうするか」と白紙を強調する一方で、５度目の五輪へ１万メートルで挑戦する可能性には「やってみるのもありかな。（５月の）日本選手権は新国立競技場ですよね」と目を輝かせた。日本選手権への参加標準記録を出すことが前提だが、「新国立で走ってみたいというのはある。体と心に聞いて、監督と相談して」と前向きだった。